ワンマンブリーダー(負圧式)を導入しています。
1名での、ブレーキフルード交換が可能になりました。
通常、ブレーキフルードの交換は2名で行い、1名は「ブレーキペダルをポンピング」して、もう一人は「ブレーキブリーダーを緩める」という作業が基本となります。そこで当社は、ワンマンブリーダー(負圧式)を導入し、1名での作業が可能になりました。ですので、作業者は他のタイヤ部の作業に進む事が出来ます。マエダはお客様のお車を安全に、尚且つスピーディーに整備する為に、設備投資と工夫を重ねて行きます。
ブレーキフルード
自動車は一般的に油圧式ブレーキが採用されています。ブレーキフルードとは、油圧式ブレーキで使用される作動油のことです。ペダルに加えられた制動力(ペダルを踏んだ力)を、配管内のブレーキフルードの圧力によって、ホイールの中にあるブレーキまで伝達します。ブレーキを作動させる重要な役割です。
また、ブレーキフルードには吸湿性があり、水分の混入によって劣化していきます。長期間交換されずに劣化した状態のままだと、「ベーパーロック現象」が発生する恐れがあります。あわせて、水分を含んだブレーキフルードは、金属でできたブレーキシステムを腐食させることもあります。ですので、ブレーキフルードの交換は、必ず定期的に行わなければなりません。
ベーパーロック現象
ベーパーロック現象は、長い下り坂を摩擦ブレーキを多用して走行していると発生します。ブレーキの熱で配管内のブレーキフルードが沸騰し気泡となることによって、ペダルからの制動力が伝わらなくなり、ブレーキが全く効かなくなります。重大な事故につながる、大変危険な現象です。
ブレーキフルードは、車検ごとの交換を推奨します。
ブレーキフルードは車の使用頻度によって2~4年が寿命であると、一般的に言われています。ですので、車検の際の定期点検で状態を確認し、その際に合わせて交換するのが安全かつ安心と言えます。エンジンオイルに比べ交換サイクルが長いので、「ブレーキフルード」という名前を聞く機会は少ないかもしれませんが、長期間交換されずに劣化したまま走行することは、大変危険です。エンジンオイルと合わせ、ブレーキフルードもご留意くださいますようお願いいたします。
(松原整備センター・フロント:大西)